診療部

当院での診療の特徴や方針について、
入院診療と外来診療とに分けて説明します

診療部には、精神科医9名(常勤7名、非常勤2名)、内科医1名(常勤)、歯科医3名(常勤2名、非常勤1名)が在職しています。

精神保健指定医7名
日本精神神経学会指導医3名
日本精神神経学会専門医4名
日本口腔外科学会認定医1名

入院診療について

入院診療について、急性期治療に重点を置いているということが当院の大きな特徴となっています。当院は48床の急性期病棟を有しており、そこでは、例えば興奮や幻聴、妄想などの激しい症状の見られる急性期の患者さまに対し、集中的な治療を行うことが可能となっています。同病棟では、診療の対象としてまずは統合失調症を考えていますが、それ以外にも状態に応じてうつ病、あるいは興奮等の症状の目立つ認知症なども受け入れ可能となっています。

覚醒剤などの薬物依存、アルコール依存あるいはパーソナリティ障害の患者さまについては原則として対応しておりません。同病棟では原則として3か月以内に症状を改善し、早期にご家庭に戻られたり、社会復帰をしたりするということを目標としています。

外来診療について

外来についても統合失調症の患者さまが最も多いですが、その他うつ病などの感情障害、パニック障害や強迫性障害などの神経症、認知症の周辺症状(妄想・幻覚・徘徊など)についても対応しています。外来においても薬物依存・アルコール依存あるいはパーソナリティ障害の患者さまについては基本的に対応しておりません。外来診療では原則として薬物を用いての治療が中心となっていきます。また患者さまと相談しながら、必要に応じ当院デイケアの利用も検討していきます。今後の改善を検討してはいますが、時間をかけてのカウンセリングについては、残念ながら現在の当院の体制では対応できておりません。初めて受診される方は、あらかじめ病院に電話連絡いただき、ケースワーカーと受診日時について相談していただきますようお願いします。また以前受診されていた病院やクリニックがある場合には、必ずそちらからの情報提供書をお持ちください。

看護部

日々のカンファレンスを大切にし、
チームでケアをしていくよう頑張っています

看護理念

患者さまの権利を守り、あたたかい看護を提供します

看護部目標

  • 看護の実践能力を高める
  • 整理整頓・環境整備を行う
  • 患者さまの権利を尊重し、個別性のある看護を提供する

看護部の紹介

外来、病棟ともに統合失調症の患者さまが最も多く、その他うつなどの感情障害、神経症、認知症の周辺症状についても対応しています。外来では、薬物治療を中心に患者さまと相談をしながら、必要に応じ当院のデイケア、訪問看護の利用も検討していきます。
初めて受診される方は、あらかじめ病院に電話をかけて頂き、受診日についてご相談いただいております。病棟では,プライマリー制をとりつつ、日々のケアは部屋持ち制で行っています。

急性期治療病棟では、入院時より地域での暮らしを念頭に入れた看護を実践しています。薬物治療、精神療法と並行し、「病気・症状への理解」「薬」「ストレスマネジメント」「地域で利用できるサポート」などについて、他部署と連携した心理プログラムを受けて頂いております。また、修正型通電療法を取り入れており、麻酔科医、精神科医による治療のサポートと、患者のケアを行います。精神一般病棟、精神療養病棟では、継続的な入院治療の必要な患者さまに、作業療法などにより症状の改善、セルフケアの維持・向上を目指しています。

看護師は、20歳代~定年後再雇用まで幅広い年齢の方が勤務しております。自分の生活を充実させたい人、趣味を楽しみたい人、子育て真最中の人、親・家族の介護をしながら仕事を続けている人と、ライフスタイルは様々です。どういうライフスタイルであれ、自分の生活と仕事のバランスをとっていけるように、有給休暇は時間単位で取れるようになりました。また、保育園もあり、子育て世代の方が安心して働けるような環境が整っています。病棟のスタッフも、子育て経験者が多く、子どもの急な発熱や学校・幼稚園などの行事にも「お互いさま」の気持ちで、支え合っています。
また、精神科実習病院として、看護系の大学・専門学校の3校、そして復職支援(看護師有資格者)・一日看護体験(中学生・高校生・一般向け)を受け入れ、開かれた病棟を目指しています。現在は、精神科看護に関心を持つ看護師も増え、若い看護師が育っています。

一方で慢性期病棟では、比較的穏やかな症状をもつより慢性期の患者さまに対しての入院診療を行っています。薬物療法や精神療法、あるいは作業療法などにより、じっくりと患者さまの症状の改善へと取り組んでいきます。
なお、急性期病棟に入院された後、3か月での症状改善や退院が困難であった患者さまについても、原則的にそれ以降慢性期病棟に移っていただき治療を継続していただくこととなります。

看護方針について

精神疾患を抱えている患者さまは、時にご自身の病状について上手く説明ができないことがあります。
病的な体験・不安、また、身体的な苦痛などが言語化できなかったり、その表現方法もバラエティに富んでいたりします。患者さまとの関わりの中で、それをいち早く察知し、アセスメントし、いい方向に向かうようにケアを計画・実施していく。
そのためには、ひとりの力より、複数の力を合わせた方がよりいいケアが提供できます。
看護部では、日々のカンファレンスを大切にし、チームでケアをしていくよう頑張っています。

診療技術部

多職種チームによる切れ目のない治療、
リハビリの提供を行います。

診療技術部について

診療技術部には、『薬剤科』『医療福祉相談室』『作業療法科』『栄養科』『地域連携(デイケア、訪問看護)』『歯科衛生科』『放射線科』があります。
薬剤師をはじめ、精神保健福祉士、作業療法士、心理士、管理栄養士、歯科衛生士が配置され、受診から入院、その後の地域生活を見据えた退院支援や患者さま、ご家族さまをサポートするために多職種チームによる切れ目のない治療、リハビリの提供を行います。

診療技術部の特徴

病気を抱えながら地域で生活をされている皆さまが安心して治療を続けられるよう診療技術部スタッフは、地域生活を支援している関係機関と顔の見える関係作りを心がけていますので、入院中から退院後、地域生活まで応援させていただきます。

患者様、ご家族へ

いつでも、どのようなことでも安心して相談していただけるよう
スタッフ一同お待ちしています。